網膜色素変性症で2級が認定されたケース
請求者:50代男性
傷病名:網膜色素変性症
初診時:自治体職員(共済年金)
等 級:2級
1.概要
10年ほど前より勤務先から自宅に帰る際に夜道で標識や信号が見えづらいと感じていたが、当時は加齢や仕事の疲れによるものと考えていた。やがて書類やPCの文字なども霞んで見えるようになったため、自宅近くの眼科を受診。その後、大病院に紹介転医となり、「網膜色素変性症」と診断された。
その後は現在に至るまで治療を受けているものの症状は徐々に進行しており、矯正視力は両目ともに0.03-0.04ほどで、視野も大きく欠けてしまっている。
2.仕事の様子
発症時は自治体職員として役場での受付業務や事務仕事に従事。症状が進んだ現在は主にパソコンを用いたデータ入力・校正業務に従事しているものの、視野が大きく掛けていること、パソコンの文字を大きく拡大しなければ認識できないことから、作業効率は周囲の職員に比べて著しく低下してしまっている。かつては自宅から職場まで10分ほどの自転車通勤であったが、現在は白杖を用いて30分ほどかけて徒歩で通勤している。
3.普段の生活の様子
自宅内では決まった場所に決まった物が置かれているので生活に支障はないが、それでも掃除などで家具等の配置が変わっていると気づかずにぶつかってしまったり、場所がわからずに戸惑ってしまう。
4.結果
障害厚生年金2級 約170万円 + 配偶者加給年金 約20万円 + 子の加算 約20万円