パーキンソン病で2級が認定されたケース
請求者:60代男性
傷病名:パーキンソン病
初診時:建設会社・正社員(フルタイム、厚生年金)
等 級:2級
1.概要
7年ほど前から手足のふるえ、ふらつきを感じるようになったが、当初は加齢によるものとして深くは考えていなかった。しかしながら5年ほど前からは車の運転、休日の買い物にも支障を生じるようになり、趣味のゴルフに行くこともなくなった。家族や同僚から、「加齢の影響にしてはおかしいのではないか?」と言われたため、近くの総合病院を受診したところ「パーキンソン病」と診断される。
2.仕事の様子
建設関係の会社に勤めており、本来は60歳の定年を迎えた後も同じ職種で65歳まで再雇用となる予定であった。しかしながら既に手足のふるえ、ふらつきが生じていたこともあり、短時間の嘱託社員(事務職)となった。その後も症状が進行したため文字を書く・PCを打つといったことも辛くなったため、会社に迷惑をかけまいと4年前に退職した。
3.普段の生活の様子
近年は歩くことも辛く、屋内では壁伝いで歩く。病院の中では杖や、必要に応じて病院備え付けの歩行器も使う。
薬の効き目による「オン」・「オフ」の差は大きいものの、薬が比較的効いている午前中(おおむね午前11時まで)であってもかろうじて屋内での活動ができる程度であり、午後になると手足のふるえが生じて脱力感もひどくなり、夕方以降は自室からリビングや風呂場に行くのも辛く、家族に部屋まで食事を持ってきてもらったり、熱いタオルで体を拭いてもらったりしている。
4.結果
障害厚生年金2級 約150万円 + 配偶者加給年金 約20万円