統合失調症で障害基礎年金2級が認定されたケース
請求者:40代女性
傷病名:統合失調症
初診日:正社員として勤務(厚生年金)
等級:2級
・概要
30代半ばで管理職となり、仕事に追われる日々を過ごし、責任も背負い、精神的に参っていたところに、駅で同僚と鉢合わせただけで『自分のこと待ち伏せして被害を加えるんだ』と思い、職場に引き返したりと被害妄想に襲われるようになりました。体調の悪さを見かねた同僚や先輩から病院へ行くよう勧められましたが、病院で自分を殺すつもりだろうという妄想に駆られ、病院へは行かずにいました。たまたま様子を見に来た親に無理矢理病院へ連れて行かれ、統合失調症と診断されました。病識はないようなのですが、薬は家族に管理されながら飲んでいます。
・お仕事の様子
統合失調症と診断された後ぐらいから、管理職を続けることが難しくなり仕事を辞めました。一人暮らしが難しくなったので、実家に戻り、薬を飲みながら、週に2,3回、1日3時間程度の、ビル清掃の仕事に就きましたが、その時も妄想や幻聴から、急に笑い出したり、いきなり道路に向かって走り出したり、周りの人がどう対応していいかわからないことが多々ありました。
その仕事も、小動物が見えるといった幻視を奇声を上げながら追いかけるなど業務に支障を来すようになり辞めてしまいました。
・日常生活の様子
普段は自宅で過ごしていますが、起き上がる気力もなく、真っ暗にした自室の中で何も聞こえないよう耳栓をしています。音と光に過敏で妄想が出るので、家の中は無音にするようにしています。薬は両親が管理してくれているのでなんとか飲めている状態です。
・結果
障害厚生年金2級約130万円