うつや発達障害で障害基礎年金2級を受給したケース
請求者:30代男性
傷病名:注意欠陥障害、自閉スペクトラム症、うつ病(二次障害)
初診時:経理の手伝い
等 級:2級
1.概要
幼少期からついうっかりといった忘れ物が多く、また団体行動が苦手だったが、特に問題なく進学し4年制大学を卒業した。
仕事に就いて、言われていることが理不尽に感じたり理解できずに、先輩や同僚に何度言われても対応できなかった。
また周りの空気を読まず自己主張が激しかったからか、自分の存在が浮いて避けられるようになった。
次第に疎外感が苦痛に感じるようになり職場を転々とするようになった。どこに行っても自分の居場所を見つけられず仕事も辞めふさぎ込むようになり、うつのような状態になったため精神科に通うようになった。
その時に医師からうつは二次障害で根底に発達障害があることを指摘され、初めて発達障害の存在を知った。
2.仕事の様子
発症時はうつの症状が酷く無職だったが、前職で経理の仕事をしていたことを知っている会社経営をしている友人から、経理の仕事を手伝ってくれないかとの声掛けがあり、自宅ですることを条件に受けることにした。
現在は週に1度、データを自宅パソコンに送ってもらい、体調をみながら仕訳や入力の処理をしている。
3.普段の生活の様子
成人の平均IQより高めで特に記憶力が良く、他人はもとより両親に1度言ったことを忘れられていることが腹立たしいので、家族であっても積極的に話をしない。自分の感情を抑えることが難しいため、外界との接触を最小限にしている。
1日のほとんどを部屋で過ごし、食事は家族のいない時間にインスタントやレトルト食品を食べて過ごしている。外出はほとんどしない。
4.結果
障害基礎年金2級が認められ、約76万円の受給が決定致しました。